「楽天証券のクロス取引って、どう操作したらいいの…」
「優待クロスの手数料って、どのくらいなのかしら…」
株主優待をお得に手に入れたい方に人気なのが楽天証券「クロス取引」。
私も楽天証券で「クロス取引」を行い、手数料以上の儲けを出すことに成功しています。
楽天証券のクロス取引について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- ザラ場のクロス取引は禁止、不正取引の可能性が出てくる
- 買い注文を出す時は「寄付」を条件にするのが原則
- 現渡をするタイミングは、権利付最終日15:30より後
ただ、楽天証券で「クロス取引」をしたために、トラブルに巻き込まれる人がいるのも事実…。
公式サイトでは分からない、楽天証券「クロス取引」の真実に迫っていくことにします。
クリックできる目次
楽天証券「クロス取引」のやり方
楽天証券でのクロス取引の流れは次の通りです。
- 信用取引口座を開設する
- 一般信用で売建注文
- 現物取引で買い注文
- 権利落ち日に現渡
1 信用取引口座を開設する
当たり前ですが、楽天証券の口座を開設しないと優待クロスは始められません。
また、優待クロスをするには、総合口座だけでなく「信用取引口座」をプラスして開設することが必要に。
「信用取引口座」の開設方法が気になる方は、次を参考にしてください。
まずは、公式サイトの信用取引口座の申込画面にアクセス。
楽天証券の
- ログインID
- パスワード
を入力し、【ログイン】ボタンをクリックしてください。
「お客様情報一覧」のページに移動するので、信用取引のお手続きにある「申込」ボタンをクリックします。
口座開設に必要な質問が表示されるので、
- 信用取引経験
- 現物取引経験
- 年収
- 金融資産
について、当てはまる項目にチェックします。
ちなみに、信用取引口座の開設には審査基準あり。
「現物取引経験のない方」や「金融資産が100万円未満」の方は口座を開設できないので注意してください。
特定口座(特定信用取引勘定)については「開設する」をクリック。
電子交付の同意にチェックを入れ、【同意のうえ、次へ】ボタンをクリックします。
「信用取引口座の申込み・信用取引のご質問」のページに移動します。
まずは、質問1にある【書面を確認する】ボタンをクリック。
書面が表示されるので最後まで目を通してから、【承諾する】にチェックを入れてください。
質問が続くので、当てはまる項目にチェックを入れていきます。
- 質問2⇒「はい」
- 質問3⇒「はい」
- 質問4⇒「ない」
- 質問5⇒「はい」
- 質問6⇒「はい」
すべての質問に答えたら、【入力内容の確認へ】ボタンをクリックします。
確認画面が表示されるので、【信用取引口座を申し込む】ボタンをクリックすれば手続きは終了。
最後に「手続き完了画面」が表示されるので、楽天証券の画面を閉じてください。
2~3営業日後に登録メールアドレスに「口座開設完了」のお知らせが来るので、審査が通れば信用取引ができるようになります。
2 在庫確認して「信用売り」をする
楽天証券にログインした後、トップ画面左上の「国内株式」のタブをクリックします。
クロス取引は、株式市場が閉まっている取引時間外に行うのが原則。
具体的には、在庫情報が更新される19時以降に手続きしてください。
国内株式のページに移動するので、「信用注文」を選択し、「新規注文」をクリックします。
信用取引のページに移動するので、「一般信用売建銘柄」をクリック。
一般信用売建銘柄のページが表示されるので、
- 弁済期限:14日
- 検索条件:銘柄が決まっているなら入力
として、【表示する】ボタンをクリック。
売建銘柄が表示されるので、目当ての銘柄を見つけたら【新規】ボタンをクリックしてください。
ちなみに、売建可能数量が「0」の銘柄は、今の時点で「在庫なし」の状態のこと。
今の時点では注文できませんが、日を変えて改めてチャレンジすると「在庫あり」に変わる場合もあります。
注文画面が表示されるので、次のように入力します。
- 売買:売建
- 信用区分:一般(14日)
- 数量:優待に必要な株数
- 価格:成行で執行する
- 口座:特定
- 同時にセット注文を:予約しない
- 取引暗証番号:4桁の数字
7つの項目をチェックできたら、【注文内容を確認する】ボタンをクリックしてください。
注文内容の確認画面が表示されるので、次の4つの項目に間違いがないかチェック。
- 売買:売建(14日)
- 信用区分:一般
- 銘柄名
- 数量
間違いがなければ、最後に【注文】ボタンをクリックしてください。
上のような注文受付画面が表示されれば「信用売り」は完了。
「信用売り」ができたので、次に「現物買い」をしていきます。
3 優待銘柄の「現物買い」をする
「信用売り」ができたので、同じ銘柄を現物で購入します。
上部の検索欄に「信用売りした銘柄名」を入力してください。
指定した銘柄が表示されるので、【買い注文】ボタンをクリック。
注文画面が表示されるので、次のように入力します。
- 数量:優待に必要な株数
- 価格:成行で執行する
- 執行条件:寄付
- 口座:特定
- 同時にセット注文を:予約しない
- 取引暗証番号:4桁の数字
6つの項目をチェックできたら、【注文内容を確認する】ボタンをクリックしてください。
注文内容の確認画面が表示されるので、次の4つの項目に間違いがないかチェック。
- 売買:売建(14日)
- 信用区分:一般
- 銘柄名
- 数量
間違いがなければ、【注文】ボタンをクリックしてください。
注文受付画面が表示されれば、「現物買い」は完了。
「信用売り」と「現物買い」の両方が出来たので、後は「権利落ち日」まで待って決済するだけ。
ちなみに、クロス取引に慣れていない方は、次の方法で注文内容を確認しておくと安心です。
【注文】の項目にある、【国内株式(信用)】をクリック。
信用取引の画面が表示されるので、【注文照会・訂正・取消】をクリック。
注文照会の画面が表示されるので、注文種類を「すべて」に変更し、【表示する】ボタンをクリック。
注文一覧が表示されるので、次の3つの点をチェック。
- 執行条件が「寄付」になっているか
- 取引が「現物買付」と「信用新規売建」になっているか
- 同じ株数の注文になっているか
注文内容に問題なければ、翌営業日にクロス取引が完了。
もし注文内容に間違いがあれば、最初からクロス取引し直すようにしてください。
権利落ち日に現渡(決済)する
優待クロスした銘柄の「権利落ち日」になったら、『現渡』をして決済します。
株を買い戻して返却するのではなく、保有している現物株を返却することで決済すること。
まずは、トップページを開いて
- 国内株式
- 注文
- 信用取引
の順に選択してください。
信用取引の画面が表示されるので、最初に【現引現渡注文】をクリック。
続いて、左端にある【現渡】をクリックしてください。
まずは、現物口座が【特定】になっているのを確認。
現渡数量は【全現渡】にチェックを入れると、株数は自動入力されます。
最後に【確認】ボタンをクリックしてください。
確認画面が表示されるので、【取引暗証番号】を入力し、【注文】ボタンをクリック。
上のような画面が表示されれば、『現渡』は完了。
念のために確認したい場合は【注文照会・訂正・取消へ】をクリックしてください。
注文一覧が表示されますが【約定】になっていたらOK。
これですべての取引が終わったので、後は株主優待の到着を待つだけです。
他の証券会社でもクロス取引のやり方は同じ。なるべく多くの証券会社で口座を開くと、効率的に優待品が集められますよ!
楽天証券「優待クロス取引」のQ&A
楽天証券のクロス取引についてのQ&Aは次の通りです。
優待クロス取引は違法?禁止?
「信用取引」を行うことも「クロス取引」を行うことも、違法性は一切なし。
「優待クロスはずるい」の声は根強くありますが、優待目的でクロス取引する自体は何の問題もありません。
1日で何度もクロス取引をするなど、株価操作に当てはまるようなケースは「不公正取引」に当たる場合があります。
ザラ場のクロス取引はできない?(クロス取引になる可能性があるため、注文の受付ができません。)
ザラ場中(午前9時~午後3時)に行われるクロス取引は、「仮装売買」と判断される可能性があるので原則禁止。
実際に行うとすると、
クロス取引になる可能性があるため、注文の受付ができません。
というようなエラーメッセージが表示され、クロス取引できないので注意してください。
在庫の復活時間は19時?
最近は優待目的のクロス取引が過熱していて、権利付き最終日が近づくと、在庫がなくなってしまうことがほとんど。
一般信用の在庫情報は19時に更新されるので、在庫確認をした上でクロス取引することが大切です。
手数料の計算方法は?
楽天証券でクロス取引する場合、手数料の計算方法は次の通り。
約定代金×株数×貸株料×日数/365日+現物取引手数料+信用取引手数料+事務管理費
ちなみに、それぞれの手数料は次のようになっています。
横にスクロールできます⇒
項目 | 超割コース | いちにち定額コース | |
現物取引手数料 | 5万円まで | 0円 | 0円 |
10万円まで | 0円 | 0円 | |
20万円まで | 110円 | 0円 | |
50万円まで | 261円 | 0円 | |
100万円まで | 468円 | 0円 | |
150万円まで | 559円 | 2200円 | |
200万円まで | 886円 | 2200円 | |
信用取引手数料 | 10万円まで | 99円 | 0円 |
20万円まで | 148円 | 0円 | |
50万円まで | 198円 | 0円 | |
100万円まで | 385円 | 0円 | |
200万円まで | 385円 | 2200円 | |
貸株料 | 短期(14日):3.9%、無期限:1.1% | ||
事務管理費 | 110円 | 110円 |
もし1株3000円の銘柄をクロス取引した場合は、
3000円×100株×0.039×3日/365日≒96円
となります。
「いちにち定額コース」、信用取引「短期(14日)」を利用し、3日間保有した場合で手数料を計算。
1ヶ月未満の保有なので「事務管理費」はかかりません。
クロス取引の現渡はいつから?
クロス取引の「現渡」は、権利付き落ち日(権利付き最終日の翌営業日)にするもの。
権利付最終日の15:00〜15:30に現渡注文してしまうと、当日扱いになってしまい、優待が取得できなくなる点には注意してください。
現渡の場合、15:30以降の注文は「翌営業日扱い」となります。
クロス取引の注文方法は「寄り付き」?
楽天証券のクロス取引では、片方または両方の注文の執行条件を「寄付」で選択するのがルール。
また、発注間隔をあげずに「買い注文」を出すことも忘れないでください。
【まとめ】楽天証券の「つなぎ売り」で株主優待をタダ取り!
ダイドーグループホールディングス(2590)から株主優待が到着。
「ダイドードリンコ」や「たらみ」の自社商品がたっぷりですよ。https://t.co/9Kdg8lEIhz pic.twitter.com/UmJCvNSIva— カナタの株主優待ブログ (@yuutaiblog) April 16, 2023
楽天証券のクロス取引についてまとめます。
POINT
- ザラ場のクロス取引は禁止、不正取引の可能性が出てくる
- 買い注文を出す時は「寄付」を条件にするのが原則
- 現渡をするタイミングは、権利付最終日15:30より後
在庫には限度があるので、楽天証券だけに頼るのは危険。
効率的に優待品を集めたいなら、なるべく多くの証券会社で口座を開くことが大切ですよ!